有田みかんの 床矯正 歯列矯正日記

2002・8月 その2

2002.8.12 1つ目の装置着用 

今度は駅から間違えずに予約の時間約30分前にTクリニックへ到着。
除菌スリッパも機械のボタンをぽちっと押せば出てきました。

うは!混んでいます!!ちびっ子もいます。
おしゃれな水槽に熱帯魚もいることに気づきました。さすが、エスプリ先生です。
受付にはトルコききょう、みかんの今月のお花です!!やったばーん!

待つこと数十分・・・FAXでの質問は良かったのか?うるさい患者だと思われていないか?
おちゃらけHPみられてて怒ってたら?という不安で胸一杯になっていました。

「有田さんどうぞ~」
と、呼ばれ、診察室に座ると、

T先生「FAXの質問のこと説明しますからこれ見とってください。」

とインプラントの専門誌を3冊渡されました。上顎骨、下顎骨の写真が載っています。
質問1の顎の拡大についての資料です。

T先生「今日は明日からのお盆休み前で混んでるんで、後で説明しますから。」

みかん「あの~待合室で待っていましょうか?」

T先生「いやいや、ここでいいですよ。」

みかん(どきどき)

がらがら~

スタッフの方が飲茶のようにワゴンに乗った頭蓋骨の模型(首から上の頭の骨の模型、骸骨ですね)まで持ってきて下さいました。

いろいろと説明して下さったんですが、きちんと理解できているか不安なのできちんとまとめてから後日記載します。
(次の診察日までに出来るのか不安でもあります)



ふと横を見ると、治療に必要な道具と一緒に私の物と思われる装置が出来ています。
ピンクで透明でとてもきれいです。ねじも2個付いています。
(本当はこの時点では石膏型にひっついていました。)

  ↓上顎床装置(後方、前方移動用)



  ↓2つねじが付いています。ネジを巻くことによって青い矢印の方向に拡がります。



↓ねじの部分のアップです。黄色い矢印の方向に巻いていきます。装置の亀裂が見えますか?

 

↓小さな穴に棒(右の写真)を差し込んで矢印の方向に巻きます。

   

まず、以外だったのが、今まで本の写真やHPで見てきて、装置のねじがむき出しになっていると思いこんでいたのですが、きちんとプラスティック(レジン)の中に埋まっていたことです。

針金ももちろん埋まっています。写真は実際に口の装着されている物がほとんどだったのと、透明(スケルトン)なのでわかりませんでした。厚みは一番厚いところで5mmくらいあります。
実はあのねじが舌に当たったら痛そうやな~と思っていました。

舌の当たる部分はつるつるピカピカです。前歯を横切る部分にに針金もありません



上顎の治療のイメージを絵にしてみました。
  
1.犬歯(水色の歯)の並ぶスペースを作るために床装置で臼歯の移動を行います。
                  
 


2.臼歯(黄色い歯)の前後にスペースが出来ました。



 
 
3.左側の臼歯のスペースをもう少し拡げます。    
                    
 

 
4.スペースが出来たらブラケットとワイヤーですべての歯をきれいに並べます。





* アニメーションにしてみました。(ここまでに約2年かかります!念のため)




・・・診察室に戻ります。


T先生とのお話です。

T先生「HP見せてもらいました。」

みかん(いきなりや・・・汗)

T先生「HPで心配してた費用の件ですが、必ずしも6万円×必要な数ということではなく、一度作った装置を作り直したり、安く作れたりしますんで、心配せんとって下さい。」

みかん(マッハで 下の歯も直そ!

みかん「そうですか~、大人の場合は結構大変やって読んだんで・・・」

T先生「大人の場合歯が動きにくかったりするからね」

みかん「装置が当たって痛くなったときは、ここまで来るのが大変なので自分で削りたいんですが・・・」

T先生「大丈夫やと思います。自分で削るのは、やめて下さい」(きっぱり)

みかん「は~そうですか、わかりました」

と、前回の疑問はすぐに解決しました。ほっ。T先生、ありがとうございました。

その後、FAXの質問のお話になるのですが、別ページにしました。

前ページの計画通りだと、今回の装置の前方の部分をアンカーにして臼歯を後方へ動かします。


が、私の場合上の前歯が内側傾斜気味なので(かみ合わせが深い)前方へも移動させたいとのこと。 

どちらに動きやすいかで先にどちら側に動くかわからないですが、動いておくれ上顎骨ちゃん。

臼歯を前方、後方移動をしたあと、ですが、見た目に動きがわかりやすい、楽しい、やりがいがある方法にするか、他の方法で行くかどうか様子を見ながら検討していく
ことになりました。私としては、HPのこともあり、見た目の変化のある方がありがたいです。

うははは歯(お約束)

また、子供は抜きませんが、大人の場合、ケースによっては抜歯もあると説明して下さいました。
私も大人なのでもちろんその可能性がゼロではないということです。

症例の写真を見せて下さいましたが、(ちゃんと用意して下さったようです)
前歯の重なりが大変で、2枚歯の様になってしまっているため、
(隠れてしまって正面からは全く見えない)移動にかかる時間、費用、抜歯しても顎の形が極端に変わることもなさそうなどのことからその隠れてしまっている歯を抜歯されていました。

それでも従来通り当たり前に4本抜くのではなく、床装置を使って顎を広げ、他の歯は抜かれていませんでした。
これも患者さんのQOLを大切にされる姿勢だなと思います。

T先生「そしたら装置をつけてみましょうか?」

じゃじゃじゃじゃーん(大げさ)


T先生に装置をつけていただきます。

んん~~~ぱちっ。

うっ!うわ~はっきり言って吐きそうです。気持ちわるいっす。

T先生「どうですか?」

みかん「ほうれすね~あれ?ひゃべりにくいでしゅね」

がちょ~ん!!!

ろれつがまわっていまひぇん。

このとき思い出したのが、みかん母のことです。歯医者さんで入れ歯を作っていただきつけてから、時々こんなしゃべり方で、電話でしゃべったときにお酒を飲んでいるんでは?
と疑った事が何度もありました。ごめんね母ちゃん。

そして、入れ歯って大変やな~ってつくづく思いました。
上あごにぴったりひっつくこのプラスティック。これをつけたまま食事をするなんて考えただけで大変です。

これからは虫歯予防をしっかりして入れ歯にならずにすむようにするぞ!
と強く思いました。

装置の舌触りはつるつるで引っかかりは全くありません。

T先生「○○さん!ほんだら、説明してあげて、有田さん、○○さんは5年生の子供さんが床矯正やってはります。」

みかん「え?5年生の子供さんって?」(白衣姿はおねいさん。めっちゃ若いっすよ!)

装置の取り扱い注意を受けます。

・痛くなったり壊れたりしても自分で直さずに電話して下さい。と、念を押されました。はい。

・着脱は必ず両手でする事、片手でするとバネが金属疲労で折れてしまいます。

・柔らかい歯ブラシで洗うこと、歯磨き粉はだめ、石鹸か台所用洗剤で洗って下さい。

・食事の時ははずして、必ずケースに入れること。なくしたり踏んだりする可能性があります。
前回ちびっ子が「○○ちゃんらとマクドナルドに行ったとき、ペーパーナプキンにおいといたら忘れてもーて、ほかされて(捨てられて)もーてん。」といっていたのを思い出しました。

・飲み物は飲めます。お茶、コーヒーなどの熱い飲み物も大丈夫です。

↓ケースはこれです。上の物は装置のねじ回し棒と頭蓋骨キーホルダーです。(欲しい人、在庫あります)
歯並びはよいようです。が、下顎骨はありません。かわいそう~



装置の取り扱いについての注意書きをいただきました。

子供さんの場合いじめの問題などがあった場合は、学校でははずしましょう。と書かれています。
これって、大切です。装置は12時間以上つけていれば少し時間はかかりますが治療は出来るようです。

食事は、固くてかぶりつく物を食べてください。とのことです。
しっかり噛むことで、顎を育てます。体は使うと(鍛えると)反応してくれます。


装置がちょっときつかったので、調整していただき、では、自分でつけてみましょう~ということで手鏡を持っていただき、それを見ながら何回か練習しますが、結構難しいです。
(でも次の日には鏡を見ないで簡単に出来るようになりました。)

次に装置の拡大の方法です。

一週間でねじを90°巻きます。成人の場合1週間で30°を3回巻きます。
忘れないように曜日を決めた方がいいでしょうとのことです。
みかんは月・水・金にします。ここを見れば思い出すでしょう。

1週間で約0.7mm、一ヶ月で約3mmの拡大を目標にしています。
もちろん痛ければもっとゆっくり、自分に合わせて拡大します。
取り外しできないタイプだとこれが出来なくなります。

大切なことは床矯正の装置は自分で巻かなければ治療が終わりません。

巻くのを忘れたり、装置がきちんと正しく装着されていなければ(顎から浮いていたり)
いつまでたっても顎が拡がりません。

これを強く心に刻み込み、今日はこれで終了です。

写真を撮ります。

T先生が前回撮った写真を下さいました。次回からも下さるそうです。ありがたいことです。
みかんはスキャナをもっていないので、デジカメで写真を撮るということになります。

T先生がPCに入力した3D画像を見せて下さいました。
インプラントの患者さんの顎、歯のものです。すごいです。
T先生「床矯正もこうやって出来たらおもしろいよ。」

時間を見ると2時です!!(汗)

診察室、待合室には患者さんは誰もいません。ひ~~~すみません!!私のために!!

さりげなく聞いてみました。

みかん「おちゃらけのHPですけどあれでいいでしょうか?」

T先生「昨日、息子と見せてもらいました。他の先生にも言われてます。励みになります。
今、うちのクリニックのも作ってるんでまたわからんことあったら教えて下さい。」

みかん(よかった・・・怒ってはれへんわ。)

T先生「インプラントの資料もってかえりはりますか?」

みかん「いえいえいえ、今日は結構です。」(汗)

装置の代金7万円、検査費用3万円、今日の治療費(保険適用)110円
を支払って終了です。

次回は今月中にもう一度うかがいます。

T先生、スタッフのみなさん、本当にお世話になりました。