有田みかんの 床矯正 歯列矯正日記

2003・2月 その1

■2003.2.1 有田みかん、鈴木先生とお会いする!


それは一枚のFAXから始まりました。

木曜日、仕事から帰ってきて、あ~今晩のおかず何にしようかな?っと考えながらFAXを見ると、何か受信しています。

どりどり?なんや?某、有名レストランの地図のようです。
あ~やれやれ、八百屋さんと間違って注文のFAXかいな?ったく~誰や!こんなん流してきたのは?と思いながら、ふと見るともう一枚あります。
そこには・・・・

有田みかんさま

拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
このたび、2月2日の大阪の鈴木設矢先生のセミナーに際し、前日の1日に鈴木先生を囲みセミナー前夜に親睦会を催すことになりました急でご多用の事とは存じますが、ご参加如何ですか。

平成15年2月1日19:30から・・・・・

T歯科クリニック T                                   敬具


え?どっひゃ~
危うく口のから床装置が飛び出るところでした。

床矯正をはじめた去年の夏に鈴木先生が来年大阪にセミナーで来られるときに会いましょう。
とおっしゃられていたのですが、まさか本当にお誘いいただけるとは思ってもいなかったし、お会いするにしてもT先生のクリニックでご挨拶出来ればいいなと思っていました。

いくらショーキョーサーでも、一患者である私が先生方の親睦会とやらにご同席させていただいてもいいのか?他にもがんばっておられる患者さんもいらっしゃるし・・・・。

FAXを見たまましばらく考えましたが、予定も空いているし、せっかくのお誘いを断る理由もなく、父ちゃんのオッケーも出たし、ありがたく参加させていただくことにしました。

当日は、万が一お口の中を見られても大丈夫なように装置の洗浄、念入りな歯磨き。

ひそひそ
ちゃんと鼻毛もカットしました。

お酒の飲めない私はオヤシラーズ抜歯の時以来の緊張で笑気ガスでもひっかけて行きたい気分でしたが、そんなものももちろんなく、しらふでお店に到着。

すでにT先生と鈴木先生、秘書の方と東京の先生がお待ちでした。
T先生は私がわかりやすいように、といつもの白衣とマスク姿でした。(うそ)

どーもど-ものご挨拶の後

鈴木先生「ところでさー有田さん、明日のセミナーにこない?」

みかん「は~」

鈴木先生「おいでよ。10時からだよ、治療中の患者さんの方がよくわかるとおもうしさー、自分の治療のこと知っておいた方がいいでしょ?」

みかん心の声 (おいおい、今日はともかく明日は専門家向けのセミナーちゃうの?
偉い先生いっぱいきはるんちゃうの?そんなところに行ってもええんかいな?
う~ん、でも、乗りかかった船やわ、こうなったらもう見せてもらいましょ)

みかん「は~、多分大丈夫やと思いますが、かえって父ちゃんに聞いてから伺えるようなら伺います。」

そうこうするうちに福岡、埼玉、青森(めっちゃかっこいい、ただし女医さん、ちぇっ!)の先生方も来られました。

鈴木先生はお噂通り、すごいエネルギーで機関銃の様に熱く語られます。
そう、こんな感じです。




う~ん、マウスで描いてみましたがちょっと違うかも?
たとえばこんこんとわき出る温泉とか暖かいお日様かもしれません。

歯医者さんに行く患者としての気持ちをお話ししてみました。

みかん「歯医者さんって行く前にはあれも言おう、忘れたらあかん。って思うんですけど、治療が始まると忘れてしまうんです、患者さんによってはメモを持っていったり、手のひらに書いたりもしてはるみたいです。麻酔なんかされたひにゃーすっかり忘れてしまって、歯医者さんを出てでからはっ!いうの忘れたってこともあるんですね、だから私は、診察イスに座るなり治療が始まるまでに全部言うんです。

T先生「そうそう、僕がいつもちょっと待って、ちょっと待ってって言いますよね。
でもね、有田さん、僕らもいっぺんに言われたら治療してる間に忘れてしまうんですわ。

みかん「あっ!そっか?なるほど。」

うははは歯!と一同爆笑です。


みかん「他のお医者さんと違って歯医者さんのイスって衛生士さんと先生に挟まれて、逃げ場がないんですよね。先生達は自由に動けますけど、患者はほとんど動かれへんし、身体をオープンにして先生と向き合ってしゃべる事って出来ませんよね。あれも、言いたいことを言いにくい、伝えにくい原因とちゃうかな?っと思うんですけど・・・・」

鈴木先生「あっ、そっか~なるほどな~確かにフェイスtoフェイスじゃないもんね。そりゃそうかもな~」

一同うなずく。

そして、歯のこと、治療のこと、矯正のことについて情熱的に語られる先生に聞いてみました。

みかん「鈴木先生、好きなんですよね?

鈴木先生「うん、好きなんだよね。」(しみじみ~)

みかん「楽しいんですよね?

鈴木先生「うん、楽しいね。」(にこにこ~)

この言葉が全てだと思いました。
他の先生方も本当に楽しそうにされていました。

お開きの前に食事前に口から出したT先生作の床装置を忘れずに入れました。
食事の後は素早く忘れずに、これがショーキョーサーなのです。(そうなのか?)


翌朝、父ちゃんにオッケーをもらい、セミナー会場に。
Tクリニックの衛生士シスターズのみなさんもいらしていました。
T先生、鈴木先生の秘書さん、鈴木先生にもご挨拶をして、会場に入りました。

100人以上の参加者を前に鈴木先生が講演されました。

たくさんのスライド、症例写真は大変興味深いものでした。

ちびっ子の歯並びを良くしていくとともに「噛む」咀嚼訓練で上顎の発達を促す、咬筋や口輪筋を鍛えるととどんどん唇の形や顔つき、姿勢が変わって行きます。ちびっ子のお母さん方にはおなじみのショーキョーサー養成チューブを使っての
咀嚼訓練です。
床矯正は、ネジ巻きをはじめ咀嚼訓練など患者側のがんばりも必要です。
このがんばりで治療の効果が違うようです。

形状、見た目の歯並びもそうですが、噛むための機能としての歯、口腔内、鼻腔内の環境、顔面、全身に及ぼす影響などトータルに考えられています。

専門的な事は解りませんが、講演をお聞きして、この方法は概念にとらわれず、知恵と工夫でいろいろな可能性を治療に入れられているホリスティックな歯列矯正だと思いました。

また、床矯正という床装置を使った矯正にも私が受けているこの研究会の治療の他に、いろいろな先生の考え方やグループ、装置のタイプがあることも解りました。

そしてメタボンこの言葉が気に入りました。
メタルボンドの事やと思うんですが、メタボンってかわいいっす。

本当に貴重な経験をさせていただきました。


休憩時間に前の席から聞こえてきた大阪弁の会話

「エスプリやなー」
「うん、エスプリやでぇ」


鈴木先生、主治医のT先生には大変お世話になりました。
特にT先生にはこのような機会を作っていただいて感謝の気持ちでいっぱいです。
この場を借りてお礼を申し上げます。

そして、福岡の先生から新しいショーキョーサー用語をいただきました。床装置が原因で起こるあの、痛い炎症ですが、すぐに大騒ぎする私とは違い、患者さんによっては骨が見えても大丈夫な方もいらっしゃるそうです。(汗)

「炎症」を通り越して「じょくそう」の状態、つまり床ずれですね。

私は下顎の装置を卒業しましたが、今後は床装置が原因の「炎症」を「床ずれ」と呼ぶ事にします。

次回、水曜日に3個目の装置(リメイクバージョン)をいただきに行きます。